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그리고・・・(Holding back the tears)  ②
↓の①からどうぞ。





* * * * *

「パリに留学することにしたの」

年が明けてから海外での活動が多く、会えない日々が続いた頃・・・病気が再発した。
物理的に会えない今が、最後のチャンスだ。
離れていても一日に何度も電話をくれる彼に、ようやく切り出した別れだった。

「向こうで修行もしたいし、3年は帰って来られないと思うの。
お互い束縛し合うのも辛いだけだし・・・夢を追いかけて生きたいの。だから・・・」
「別れるつもりか?」
「待ってなんて言いたくないし、お互い自分の道を歩いていこうよ。
いつかそれが重なる時が・・・来るかもしれないし」
「・・・忘れる自信があるのかよ?」
言葉に詰まった。
長い沈黙が、その問いに対する答えだと、お互いに分かっていたから。


忘れられるわけないよ。二人でどれだけ笑っただろう。
あなたとの日々は、光と笑顔に満ちていて、
すべてを諦めかけていた私の、ただ一つの希望だったのだから。
そして、「すぐ近くにある別れ」を、忘れさせてくれるひとときだったのだから。


「できるわ。あなたも私も、大切な夢があるじゃない?」
「・・・・・」
そして、長い長い・・・長い沈黙の後、彼はポツリと言った。
「わかった。お前の夢のためだから。でも、さよならじゃないからな。
会いたくなった時は会いに行くから。俺が抱きしめたいと思ったら抱きしめに行く」
「簡単に言うのね」
「ただ、体が離れているだけだろ?俺は気持ちのままに動くさ」
「とにかく、そう決めたから・・・」


電話を切った後、どのくらい泣いただろう。
最初から、友だちの距離を保つべきだったのに・・・
いつでも離れられる関係でいるべきだったのに・・・

人並みに恋をしてはいけなかったのかな?
映画を見て、ご飯を食べて、一緒に笑って・・・
でもそれは、やっぱり私のわがままだったのかな?
あなたは今頃苦しんでいるだろうか。
あなたの心にも、穴が開いてしまうのかな。
少しでも、その痛みが減りますように・・・。

ごめん。ごめんね。
今の苦しみは、あなたへの最後のわがままだから。


* * * * * * *


とろとろと眠っていたような気がする。
夢の中で、彼は私に微笑んでいた。
そっと手を重ねて、何度も何度も私の手をなでてくれた。
その温かみが、今も手に残っている。
そっとほほに触れた唇の感触が、まるで現実のように感じられる。
幻想を見てしまうほど、彼が好きだったのね・・・。

「苦しいの?」
目を開けると、傍らに姉がいた。
「私ね、不思議な夢を見てたよ。彼がね、私の傍でずっと私を眺めて・・・
ずっとね、手を握ってくれていたの・・・
勝手よね。あんなひどい嘘ついてるのにこんな夢」
「そんなことないよ。彼はきっと、そうしたいと今も思っているはずだわ」
「そうかな・・・いつか許してくれるかな、私のわがまま・・・」

もっと深い眠りが私を襲う。ああ、彼に会いたい・・・。
夢の中でもいいから、もう一度抱きしめてくれる?
パリよりもっと、もっと遠いところへ行く前に・・・。



* * * * * * *



~エピローグ~



やっと、パリへ来ることができたよ。
ずっとお前がいると、そこで笑顔で過ごしていると信じたかった場所。
その角を曲がったら、笑顔で俺の胸に飛び込んでくるんじゃないかと・・・
今でも本気でそう思ってしまうんだ。

様子がおかしかったお前の様子をお姉さんに問い詰め、すべてを聞いた時、
俺ができることは何か・・・考えたんだ。
何も聞かずに、今までと同じように、普通の恋人がすることをしよう。
そして・・・お前の最後の嘘に、騙されてやろうって。
別れの電話は、その息遣いがあまりにもはかなげで、
涙をこらえてなんとか普通に話すことが精一杯だったんだ・・・。
すぐにでも傍に行って、すべてを話して、抱きしめたかったのに。
お前はテレビで俺の姿を見ることが出来るけど、俺はどうやって耐えればいいんだ?


久しぶりに「芸能人を見る目」じゃない子に出会ったんだ。
病院の子供たちだって知っているのにな。
せがまれて病室に顔を出すうちに、
あいつらにばっかり優しいお前に、俺も微笑んで欲しいって思い始めてた。
どんな忙しい時も、お前に会えば心も体も楽になれた。
くだらないサプライズにも、いつも笑って付き合ってくれる、
その笑顔を、ずっとずっと守りたいと思ったんだ。

いつだったか、病室の天使は俺にそっと耳打ちした。
「お姉ちゃんをたくさん笑わせてあげてね。大好きなのに言えないなんて、
困った大人ばっかりでさ、あたしは忙しいわ」
本当の天使になった少女は、俺に勇気をくれて旅立ってしまったけど・・・。

帰国するたびに、黙って病室の外からお前を眺めていたなんて、知らなかっただろ?
もう意識があまりなかった時も・・・
手を握ったまま眠ってしまった俺に、気づいてた?
一瞬、強く握り返されたような、手の感触。
微笑んでいるように見えたその頬に、そっとKissをして・・・
それが最後になるなんて・・・ひどすぎないか?


純粋で笑顔を絶やさないお前に、同情ではなく惹かれていったあの頃。
毎日が楽しくて、そして切なかった。
本当は最後まで、その笑顔を守ってやりたかったんだ、お前の傍で・・・。
お前の嘘が、こんなに俺を苦しめてるなんて知らないだろ?
いつかパリへ行ったら、お前の行きそうなところを回って、一緒に過ごして、
そして、お前を置いて行こうと、ずっと思ってた。
パリに来ればお前がいると・・・そして、お前と思い出をここに・・・
そうしたら、もう寂しくないし、悲しくもないよな。
お前も俺のことを、もう心配しなくてもいいんだぜ?


川を渡る風が、頬をかすめる。
今、そこにいるんだろ?俺に謝ることがあるだろ?
俺も、お前に謝りたかったんだ。
最後・・・傍にいてやれなくてごめん。
そして・・・まぶしいほどの思い出をありがとう。


Girl tell me little lie please tell me little lie
聞こえるように でも 柔らかく この手から溢れた君

Longway people Longway people
そう気づかなかったあの日 話しかける
Longway people Longway people
ただ 泣いて 泣いて 泣いて 忘れるしかない?

記憶に滲んだ涙の数は  渇いていく僕の心
数え切れない星のように・・・

長く続くこの道に 今はいない君へ
KissしたままGoodbye



「ヒョン、そろそろ移動だって」
「わかった、すぐ行くよ」
「あの子がその角から笑顔で出てきそうな、そんな街だね」
「そう思う?やっぱ詩人だな~」
「いつもにこにこして隣に座ってるのに、何かはかなげだったじゃない?」
「気づいてたのか?」
「何となくね。似ていたのかもしれないな、俺と」
「どこがだよ、あいつはこんなに “やんちゃ” じゃなかったぞ」
「そういうんじゃなくてさ、なんていうか・・・繊細なとこ」
「自分で言うかよ、普通」
「強そうに見えて、もろいとこあるじゃん、ヒョンもさ」
「ん・・・・」
「最後のわがままを、聞いてあげなきゃ。彼女、ヒョンの笑顔を守りたかったんだよ」
「俺のほうが守ってやりたかったのに」
「ヒョンが笑顔なら、彼女も笑ってるはずだよ」

見上げた空には、夏の名残の白い雲が、太陽を遮ろうとしていた。
まぶしさに目を細めた時、傍らで彼女が微笑んでいるような、
そんな気がしたのは、錯覚だったのかもしれないけれど・・・。



하얗게 흐려진 그림과 지워진듯한 내 향기가
눈부신 구름속에 가려져요

아무말 없는 내 가슴이 천천히 맘을 옮겨보고
그사이로 스쳐간 시간만 손에 놓여져 있어요

I´m holding back the tears
무겁지 않게 나의 마음을 매고 걸어요
가깝진않고 멀지않은 곳에
다른 내가 서있죠 난 울지 않아요


또다시 두손을 모으죠
어딘가 들릴 그곳에
추억이 아닌 지금을 난 살아가요

바보같지만 늘 함께있어요
비우고 싶은 그 아픔이
온몸으로 흐르는 내 눈물을 마르게하죠

I´m living with my tears
무겁지 않게 나의 마음을 매고 걸어요
가깝진않고 멀지않은 곳에
다른 내가 서있죠 울지 않아요 난

I´m holding back the tears
가볍지 않게 나의 믿음을 매고 뛰어요
높지도 않고 낮지않은 곳에
또 다른 내가 서있죠

작은 미소로 난 웃을수있죠


♪~그리고・・・(Holding back the tears)~♪



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まずはこんなつたない文を最後まで読んでくださった方に感謝します。
ありがとうございました(^^)

私は「그리고・・・(Holding back the tears)」と言う曲がとても好きで、
実は去年からこのストーリーをだらだら書き直し続けてました(^^;)
そのうち年も明け(爆)、アルバム「T」が発売されまして、
その中の「Kissしたまま、さよなら」とあまりに似たストーリーに、
途中、歌詞を追加してしまいました(^^;)

ユチョンの詞って独特の世界で、ジュンスとは全く違いますね。
詩的心も、絵的情緒も持ち合わせていない私には、
彼の詞って難解なんですけれど(^^;)
無理に理解しようとせずに、心のままに聞いていると、
なんていうか~じわじわ効いてくるんです。

「그리고・・・」は、悲しみから抜け出し、立ち上がっていく希望を感じ、
「Kiss~」は、ストーリーとしてはその前にある世界として繋がっているような、
そんな気がします。
「여우비」も、似た色を感じます。

そして、ユチョンの詞は、ジュンスの曲より妄想をかきたててくれます(爆)
ケチって一括配送にしてしまったおかげで、
まだ「My Girlfriend」の歌詞を見ていないのですが、
こちらの甘~い世界も、ちょっと楽しみかな(^^)

このカテは、恥ずかしいので基本コメ不可なんです(^^;)
でも、みっきの詞に対するご意見があったら、
鍵コメのお部屋or別板でお聞かせくださると嬉しいです~。
by kako-one | 2008-02-17 23:50 | ♪もうひとつのTVXQ♪
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